初めての番協に、自担がいなかった話

 

 

2018年某月某日、番協に行ってきた。

雨が降っていた。

 

当選メールが届いた日には、それはそれは舞い上がって、どんな服にしようかな、これはアウトかなってめちゃめちゃ悩んで。当日まで髪型も悩んで、ほんとに楽しかった。この日の帰りの空は、青かった。

 

と同時に、放送日的にもうすばるはいないのかな、もしかしたらまだいる可能性もあるかもしれん、7人の見納めなのか、6人の初見なのか、ずっとぐるぐるぐるぐるしてた。気持ちは、9割がた6人のつもりでいた。

 

それともうひとつ、やすだくんはいるのかどうか。あの日以来、彼を確認できるものがほんとうに数えられるぐらいしかなくて。

そんなところに、ありえへんの収録をして、〝 元気でした 〟と。それだけで、よかった。よかったけど、それがやすだくんはおるんかな〜と言う口と反対に、おるやろうなっていう心を作ってた。馬鹿やなあ〜と思う。絶対なんてないって、あれだけ身に染みて実感したのに。

 

 

思えば、スタジオに入って、1人がけ椅子が右にふたつしかない時点で、気づいておくべきだった。もうすぐ逢えると信じて疑わず、浮かれポンチでADさんの前説を楽しんでいた自分に、数分後の自分を見せてやりたい。

 

練習した通り、関ジャニの皆さんで〜す!の声で、拍手を送った。高鳴る胸は抑えられないし、みんなそれが拍手にも出てた。

まるちゃんはセットの中からじゃなく、客席に近い方から出てきてくれて、変な声が出て。そのあとメンバーがセットの中から出てきて、順番とか忘れたけど、ホンモノ〜〜〜!って思って。

で、あれ?って。5人……?え、やすだくんはちょっと遅れてくるだけなのかな?って思ってた、まだ。そしたら、ゲストさんの登場です〜!って。は???ってなって。やすだくんがいない事実を受け入れる間も無く、収録はほんとにすぐに始まって。じわじわと、ああ、今日はやすだくんおらんのや〜って、実感して。

あれだけ悩みに悩んだ服も、前日に青がないかと妹にネイル全部ひっぱり出させて塗った青とは言えない爪も、雨で巻きが取れるから1日に3回も巻き直した前髪も。ぜんぶぜんぶ、やすだくんのためで、やすだくんに会うためで、やすだくんに少しでも安田担ってアピールするためで。ぜーんぶ、その瞬間に意味をなくしてしまった。

 

そのことに気づいてからも、収録は進んでるし、でも心がついていかなくて、ぼーっとテレビ見てるみたいな感覚。でもずっとそんなでいるわけにもいかないし、ふつうに面白いところとかは笑って、なんかほんとにテレビ見てる感覚しかなかった。

座ってる位置的に、よこまるくらの顔が見えやすくて、そこをぼーっと見てたかなあ。まるちゃんはチラチラ客席の方見てくれてたな〜って印象。大倉さんはちょっとお疲れ?って感じで、よこはカンペをよく読んでたかなって感じ。りょんちゃんはあまり喋らないけど言うとこ言ってて、あ〜いまのりょんぴだわってカワイイ〜!って思ったとこが何個かあった。村上信五は、村上信五やった。MCの力っていうか、凄さは生でないとわからないものがあって、改めてこの人すんごいわって思った。

 

やすだくんがいれば、きっとずーっとロックオンして見てたんやろうなあって。やすだくんならここでなにして、なに言ったかなあって。そんなことを考えてしまった。元気な姿を見れると思って行ったもんなあ。

帰りだって、ずっとぐるぐるぐるぐるしてて、いなかったことも、もはや悲しいのか怒りなのか諦めなのかも、よくわからなくて。ただただ心に穴みたいなのがあった。

 

ツイッターを開けば、もうやすだくんがいなかったことは流れてて。あ〜今見てきたあれは、ほんとに起こってたことなんか〜って感じ。現実味を感じられなかったけど、現実で、自分は逢えると思っていただいすきな人に逢えなかった。初めての番協は、その印象しかない。

 

 

思いのやり場がなくて、かといってすべてをしゃべることもできないし。番協って、そこにいる人しか知れない、カットされたところだとか場の空気感だとか、特別感があるものやと思ってた。けど、こんな特別感はいらなかった。

 

どこまでも沈んだし、なんで?って思ったけど、もうわからないものはわからないから、どうしようもない。

わたしたちファンにできることなんて、ほんとになにもないんやなあって思った。

 

 

やすださんへ。

はやく逢いたいです。元気でいて下さい。やっぱりライブでちゃんと初めて安田担として胸張って逢おうって思ったから、はよ元気になってや?ライブにおらんかったら、家まで押しかけていくからな?(圧)

 

空が青い日に、逢えますように。そのときは、心も青空でありますように。